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「この森で、天使はバスを降りた」を見て

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あどけなさの残る少女がバスから降りる。そこはメイン州の深い森に囲まれた小さな町。

彼女はその町の外れにある「スピットファイア・グリル」のドアを潜った。少女の名前はパーシー、そして彼女を給仕として雇ったのはグリルの持ち主であるハナという女性だった。

店の常連客たちは見慣れない少女に好奇の目を向け、ハナから聞き出そうとするが頑として何も応えない。それが余計に皆の意地悪な興味を湧かせていく。それを感じたパーシーは自分が刑務所還りだと、客の前で宣言してみせた。

パーシーにとってもこの店について不思議なことがあった。それは夜になると薪を割り、その対価として麻袋に入れられた食料を持っていく男のことだ。ある日パーシーはその麻袋の食料をいつもの缶詰とは変えて置いた。

ある理由で刑務所に入っていたパーシーを演じたのはアリソン・エリオット、そのパーシーを雇うハナはエレン・バースティンが演じています。

お薦めしたい映画の「この森で、天使はバスを降りた」は1996年にサンダンス映画祭で公開され、日本では1998年にリリースされています。生まれた時から死ぬまで同じ町に住む住人たちは誰もが顔見知りで、突如現れた1人の少女に違和感を持ちます。

それは一種の恐怖心で、自分達の暮らしを危うくする存在として映ります。でもそんな住民の中にもパーシーを受け入れる人物はハナだけではなく、ハナの甥の妻は一番に少女を友人として認めます。そして昼間は姿を見せない謎の男も、彼女のことを信用するようになります。

この映画のなかで一番気に入っているのが、パーシーが刑務所還りだという場面です。「ハナ、私が刑務所還りだって言ったっけ?」正確な台詞ではないと思いますが、この時の意地悪な男たちの顔は忘れられません。

パーシーはまだ親に守られて生活すべき年頃の少女でありながら、誰にも頼らずひがむことも自分を憐れむこともせずに自分の足で立っていました。

リー・ディヴィット・ズロトフが監督を務めたこの映画は、誰もがどちらの側になってもおかしくない人間の行動を深く見せています。

一見するとメイン州の森に囲まれた自然豊かな町ですが、そこに生きる人間というのは時に冷酷に、そして最後の最後には僅かにでも残った優しさを見せてくれると信じているようです。

今のアメリカ社会も自分たちとは違うというだけで、同じ冷たさを見せていますがいつかは残った理性を働かせてくれると信じたいです。

この映画はハッピーエンドでもバッドエンドでもありません。パーシーによって変わった村人たちを見ると、ここから新たに始まる物語に思えます。

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