私の人生20代は結構恵まれていて、仕事も会社ではなかなか高い評価をされてたり、その分ボーナスなんかも他の社員より多く貰ってたりしました。
おかげで多少贅沢をしても困らない余裕のある暮らしができていたのですが、その時ちょっと調子に乗って友人と独立してからの反動が半端ないです。
たいして苦労しないでできた貯金を元に雑貨とカフェのお店を出店、でも実際は素人の集まりですからすぐに行き詰ってしまいました。
4年ほどして運転資金にことを欠き銀行から資金を借りました。
今思うと借りられただけまだ見込みがあったとも言えるのですが、その資金すらまともに活用できないまま赤字続きの経営。
二人ともお金に対しての認識が甘かったといえばそれまでですが、どこかでそのうちなんとかなるみたいな気持ちがお互いにあったのでしょうね。
お金がないので給料もほとんどない、そんなことが続くうちに二人の仲もだんだんギクシャクして来ました。
そしてパートナーが愛想を尽かして離脱、一応借金も折半となりましたがそれでも一人当たり結構な額が残りました。
結局お店は閉店してそれぞれ稼いで返済に充てることとなったわけですが、若い頃のように簡単には稼ぐ方法が見つかりません。
昔の職場はもう若い世代が育っていて戻ることもできない状況のよう、同情はしてくれても仕事は貰えませんでした。
手に職がないと年齢だけはどんどんネックになって行き、気づくと飲食関連のバイトでしか仕事が確保できないありさまです。
社員でなら月々30万以上稼げていた20代の頃が懐かしくなるようなかけ離れた現実、どんなに頑張っても月20万強が精一杯です。
そこから月10万近い返済、家賃や光熱費を差し引くとほとんど残りません。
唯一の助けは仕事先が飲食店だったことでしょうか。
残った食材を貰って帰り自炊する毎日、でも所詮要らない食材ですから野菜の切り落とした葉っぱや賞味期限切れのものとかです。
食べ歩くことが大好きだったのが食べられればなんでもいいや、そんな感覚になって行きましたね。
月末はまさに極貧生活、足りないからカードで借りて返し切る頃にまたカードで借り直す、貧乏の典型的なパターンでまさに悪循環です。
30になる頃結婚を意識した相手がいたにも関わらず踏ん切りが付かずに破局したのが本当に悔やまれます。
もうあとの祭りとしか言えませんが、あの時一緒になっていたらこんな暮らしにはならなかったのかなと思うことも最近多いですね。
一人だから自由だけど一人だから自分がしっかりしていないとどこまででも流されてしまう、そんなことを痛感しています。
完済するまであと2年弱、なんだか寂しい人生になってしまいました。