私が家を買ったのは43歳の頃だった。駅近くの中古マンションで子供がその立地が過ごすのに便利と言うことでローンを組み購入した。
私が離婚して数年経ってからの話で病院の看護師として転職して1年の時だった。
住宅ローンの審査に通るか心配であったが通ったので購入の運びになったのだが、完済年齢は73歳となっており定年後はどう返済すれば良いか不安な気持ちが頭をかすめていた。
また子供を3人抱えておりシングルマザーという事もあり、ローン返済のためには、今後中途半端な体の悪くなり方はできない。
もう多少の病気はあっても働ける程度ならOK、後は死ぬしかないなと思った。(あくまで自死という意味ではなく)今や団体信用生命保険もガンまで保証されているようだが、その時は死亡・高度障害者になった時のみ住宅ローンの返済をしなくても良いとのことだった。
それ以外は上乗せの金額を支払い契約する物であった。
現在は保証料・繰上げ返済などに関しても無しというところが多く買いやすい状態であると思う。
また金利においても私が住宅ローンを組んだ時は年2・75%であり今よりはるかに高かった。子供が成長するにつれ、掛かるお金の額も多くなった。
学校に使う物・私物なども恥ずかしい思いをさせてはかわいそうなのでそれ相応の物を購入し渡していた。
その頃住宅ローンの金利をみて半額以上が金利返済に消えていくのが切ない思いであった。
また、自家用車購入の時も頭金を多く払えばローンが少なくなる事が分かってはいるが、現金のプールも確保したいため頭金は少なめに支払うこととなった。
今まで二重ローンという言葉を聞いたことがあるが、もしかしたらこれがその始めになるのではないかと思った。
銀行からの借り入れなので後ろめたい物は無いものの、離婚した夫が町にある○○ローンなどに数社からお金を借りていたことが離婚の直接の原因だったのでなんとなく怖い気持ちがしたものである。
それからしばらく経ち金利が低くなってきた。そういうことに鈍感な私でもさすがに住宅ローンを払いすぎていることに気がつき銀行に掛け合ってみた。
銀行の言うことには、他行に借り換えを検討されているお客様に対し融資金利を変更することができると言うことだった。
金利は年0・94%に下がった。しかし、もう少し普段からローンの金利をチェックしていればローンの払い過ぎをコントロールできたのではないかと後悔をすることとなった。