貧乏

不妊治療のために貧乏な生活をしていました。

私が結婚したのは30歳の時でしたが、その頃は主人の仕事の状況が不安定な時期でしたし、実際に結婚してから約1年後には主人が仕事を失ってしまいましたので、子作りの事を考える余裕がありませんでした。

でも私の年齢のことを考えると焦りの気持ちが出て来ましたし、主人の新しい仕事が決まってからは子供が欲しいと真剣に考えるようになりました。

そしてネットなどで情報を集めて子作りに励みました。

ですがそれから1年以上が経っても、残念ながら子供を授かることが出来ませんでした。

そこで最初は抵抗があったのですが、産婦人科を受診して不妊の原因を探る検査を色々と行いました。

ですが残念ながら、主人にも私にも決定的な不妊の原因となる要因は見つかりませんでした。

そしてドクターに勧められて、私たちは簡単な不妊治療から始めることにしました。

最初は簡単な治療でしたので、そこまで治療費はかかりませんでした。

でも簡単な治療では子供を授かることが出来ませんでしたので、徐々に高度な不妊治療を受けることを決意しました。

ですが高度な不妊治療には高額の治療代がかかりました。

そして頻繁に病院に行って注射を打ってもらったり、ちょっとした手術のような治療を受ける必要がありましたので、フルタイムの仕事をしながら不妊治療を続けることは本当に大変でした。

そして高額な治療費を支払って、仕事の工面をしながら必死で頑張った不妊治療の結果がダメだった時には本当に落ち込みました。

それでもいつか子供を授かることが出来ると信じて、私たち夫婦は10年以上も不妊治療を続けました。

でもそのせいで、私たちはすっかり貧乏になってしまいました。

高度な不妊治療を受けるためには一度の挑戦で30万円から50万円という高額な治療費がかかってしまうからです。

高度な不妊治療には健康保険が使えないことが本当に残念でたまりませんでした。

ですが子供が欲しいという気持ちが強かったので、たとえ貧乏になっても不妊治療を続けることにしました。

不妊治療を受けるお金を工面するために、私たちはとても質素な生活を続けました。

例えば外出はぜんぜんせずに、安い食材を使った料理を自炊して食べました。

洋服や家電はリサイクルショップで買い物しました。

会社や友達から誘われても、ほとんど飲み会や食事会に参加することはありませんでした。

なぜならそのお金が無かったからです。

そこまで貧乏な生活をしてでも、私は子供を授かることを夢見て不妊治療を続けました。

また病院での治療の他に高額な不妊治療専門のアロママッサージに通ったりしました。

ですから私たち夫婦の普段の生活はとても貧乏なものでした。

でも残念ながらそこまで我慢しながら必死で続けた不妊治療の成果が出ることは無く、子供を授かることは出来ませんでした。

本当に残念でたまりません。

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