私が貧乏だったと感じているのは子供の頃でした。
まだ幼児の時から多分私が小学校を卒業する頃までかなり貧乏でした。
子供だから、寝床があってご飯が食べられたら問題ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんがそんな事ありません。
子供だからこそ、周りの子供たちは容赦なく残酷に貧乏な私に対して色々言ってきました。
親二人は一生懸命働いてました。
けれど父の仕事は給料が安く、母は私の下の兄弟が身体が弱くてすぐ風邪引くので仕事に出られず専業主婦でした。
それでも家の中で内職をして頑張っていたので親には周りから色々と言われてるのは話せませんでした。
学校に行くと周りの子たちは当たり前に綺麗な洋服を着て過ごしてました。
でも私は、洗濯はちゃんとされているもののもう小さくなってしまった服。
または毛玉だらけになってたりシミのある服を無理して着てました。
そういうのには低学年のうちから女子は敏感です。
なんで新しい服買わないの?それもう汚いよ、とか普通に言われました。
意地悪ではなく、本気で思ってるので逆にキツかったですね。
女の子同士はオシャレの話ばかりだけど私はそんなお金ないから全然話についていけなくて困りました。
学校からの集金ですら親にそのプリントを渡すのが怖かったのです。
親は子供に対していつも優しかったけれどお金がかかる事となるとどうしてもまたお金かかるのか、とガッカリしてるのが分かるのです。
私もまだ低学年のうちから、親に自分の事でお金を使わせるのは申し訳ないと考えるようになってしまったのです。
うちってやっぱり貧乏なのかな?と何度も思ったけど親には言えませんでした。
ただ、友達との関係について心配されるのは嫌でした。
周りの子供たちの中でお小遣いも全くないのは私くらいでしたから、ちょっと外のお店にお菓子買いに行くとかも一緒に出来ないのです。
初めは友達について行きましたが他の子があれ買おうかなと物色してる中で一人買えない商品を見てるのは寂しかったし、買ったおやつ交換もできずもらうだけは耐えられなくなりました。
毎日ご飯食べられるし寝るところもあり、最低限の生活はできてるのだからと思っても、やはりお金に余裕のない家庭なのだって子供の心にも分かりました。
クリスマスプレゼント何にした?という話に混ざれませんでした。
親が子供にあげてると知ってたし、もらえても毎回お菓子だったので期待もできなくなりました。
自分の希望を口にしない事に慣れていき、我慢ばかりの貧乏な子供でした。