わたしはドンピシャの就職氷河期世代で、学校を卒業した後の人生は貧乏体験ばかりで、ほとんど良いことなどありませんでした。
一番つらかったのは安定した仕事がなく、生活するお金がなかったことです。
氷河期の頃はアルバイトで何とかしのいだものの、業務が大変なわりに受け取れる給与は微々たるものでした。
給与が少ないのにレベルの高い仕事内容を要求され続けるという、いわゆるブラックな職場です。
さすがに精神的に参り、仕事が怖くなってアルバイトすら始める勇気が削がれてしまいました。
仕事が長続きしない生活をズルズルと続ける日々の始まりです。
精神的に参っていたとしても、お金を稼げない状態では生活が苦しくなってしまいます。
そこで嫌でも考えなければならなかったのが節約生活です。ほんの少しの贅沢も許されません。絞れるものは徹底的に絞り込みます。
携帯代の負担は大きかったものの、これがないと連絡手段が限られてしまいます。
そこで極力電話をかけないようにしたり、最も安いプランに変更する、ネットの利用はパケット代節約のためにメールだけにする、といった工夫をします。
食費はわりと簡単に削りやすい分野ですが、全く食べないわけにもいかないですし、何より好きなものを食べられなくなるのが辛かったです。
価格の高い弁当や惣菜を買うのをやめます。惣菜を買っても100円未満のコロッケや唐揚げ程度に抑えておきました。
また、パック売りの惣菜ではなく、量り売りのものをターゲットに、ほんの少量だけ買う方法も結構いけます。
後は賞味期限間際の見切り品の野菜、レトルト食品や調味料などを売っているスーパーを狙うのも大事です。
食材を買いすぎるとお金がかかるので、1個のものを半分にしたり、4分の1などにして、それを1食分として食べていたこともあります。
それでもお金が足りない場合には割引シールの貼ってある食パンを購入し、少しずつ食べながら数日過ごすようにしていました。
美容院は高いのであまり通わなくても良い髪型に徹しました。それでも対応しきれないときには後ろの髪を自分で切り、髪をまとめて見た目の悪さをごまかします。
服なんて贅沢品は買えません。古い服をずっと着ていました。
水道代の節約のためにごく少量のお湯で何とか体を洗ったり、寒さの厳しい日も暖房は一切使わず、毛布にくるまってブルブル震えながら、春がくるのを待っているような日が続くこともありました。
本当に日本は先進国なんだろうかと疑いたくなるほど、惨めな暮らしをしている人間がいることを忘れないでほしいです。
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