嫁姑ブログ

「あんただけが頼りじゃ」とすり寄る姑

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結婚7年目、育休を終えて職場復帰した3年後に、夫に転勤命令が出ました。
転勤地は夫の実家近く、日本海に浮かぶ離島です。

東京で暮らしている間も姑との仲は決して良好ではありませんでしたが、島に住み始めると待っていたかのようにいびりが始まりました。
ただでさえ慣れない土地で、生活、子育て全般に苦労しているのに、毎日たっぷりと姑から悪口を浴びます。
夫の実家の周囲は2世帯同居が多く、男尊女卑、年長者尊重が基本でお嫁さんはみな辛い思いをしていました。
漁師町なので、家で嫁と姑だけが残される環境にあります。

姑の言動を見ていて気付きました。
嫁いびりはストレス解消なのだ、と。
娯楽も無い、個人の趣味も無い、お金を使うことは罪悪とする土地柄で、自分の鬱憤を晴らす方法は近くにいる嫁をいびるしかないのです。
生き生きと、実に楽しそうに嫁をいびります。
ストレス解消が目的なのでいじめている罪悪感は全く無いのです。
従って言動に一貫性が無く矛盾だらけです。
仕事を持っていなければ「働け」、仕事を始めれば「家を守れ」、と。
要するに理由は何でもいいのですね。
それを飲み込む前はひたすらに自分は姑に嫌われていると思っていました。

都会から来た嫁はそれだけで悪人扱いです。
島では島外から移住した人間を「旅のもん」と呼びますが、何かにつけて「これだから旅のもんは~」「旅のもんの嫁で何もできん」などと言われました。
嫁いびりプラス都会人いびりです。
島の実家で生まれて育った夫にはどうしても理解してもらえませんでした。

「母ちゃんは優しい人だよ」と言う夫が気味悪く思えたほどです。
義母は30メートル先の家から嫁に来た人なので、海を越えて嫁に来た私の気持ちなど意に介しません。
私の実家帰省には必ず物言いがつきます。
私の両親が相次いで亡くなり実家を失った時、姑は「これであんたも面倒事がなくなってよかったわ」と言ってのけました。
この時は本気で座卓をひっくり返そうかと思ったのですが、小姑に制され自分を押さえました。

その後二度の手術をして老化も重なり、姑はかつての力を失ったようにおとなしくなりました。
最近では「はあ、しんどい、あんただけが頼りじゃ」と弱気でこちらにすり寄ってくるようになったのです。
正直気持ち悪いです。

私の両親の死を「ああ、良かった」と言い放った姑に優しく介護してあげる気持ちになれません。
あれだけ私を否定し続けたくせに、どうして私に面倒を見てほしいのでしょう?
今、嫁姑の腹の内は
姑(これからは優しくせんと面倒見てもらえんからな)
嫁(あれだけのことしておいてよく面倒見てとか言えるわ、絶対粗末に扱ってやる)
な、感じです。
表面上穏やかにお茶を飲んでいますが、姑が亡くなるまでこの腹黒い関係は続くでしょう。

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