ミニマリスト

旅とミニマリスト

私のミニマリスト生活の始まりは、インドにバックパッカーとして旅行を始めたことがきっかけでした。

バックパッカーは究極のミニマリストです。 それまでは地元を出たこともなく、県外にも言ったことのない生活をしていました。

30リットルのバックパック(今思い返すととても少ない荷物でした)で、3ヵ月間のあいだ広いインド国内を電車やバスで旅行していると、あれだけ物に囲まれて過ごしていた日本での生活がなんだか滑稽に思えてきました。

さらにこのバックパックの中身だけで生活することに事欠かないことにも気付きました。

車やオーディオ、楽器に服、靴や、CD、そんなものがなくっても楽しいことはものから与えられるものではないことに気づきました。

それ以来というものミニマリストを目指し、車は必要な時にレンタカーを借りる、オーディオはiPodとモバイルスピーカーにしました。

洋服や靴は必要最低限の数だけにし、機能性をとことん重視して購入するようになり、楽器は携帯できるような打楽器に、CDはノートパソコンに入れてiTunesで管理するようになりました。

これだけでかなりの所有物が減りました。 所有物が減ってくると、今までものを置くスペースにお金をたくさん使っていることに気付きました。

物が多いために広い部屋を借りて高い家賃を払うことに違和感を感じ始めて、あったらいいな、で取っておいた物たちを徹底的に断捨離していきました。

旅に出たことがきっかけで、地元から出て生活するようになり、日本で働いては海外旅行をするという生活にどっぷりはまり、ますます所有物が減っていきました。

なぜなら、海外に出ている間、日本にものを置いておけないからです。 実家に置いておいてもその都度、送ってもらうのが手間で倉庫サービスにダンボール3つだけ預けて海外へ行き、帰国したら新しい住所に倉庫から出庫してもらうようになりました。

ダンボールの中身は季節ごとの服、あとは本当に捨てられないものだけしか残さず、定期的に捨てる様にしていました。(あまりたくさんの物を預けると料金がかさむため) そうした生活を続けるうちに、物や人、環境などに執着しなくなりました。

本当に必要だと感じたものだけを購入し、合わない人とは無理に合わせようとはせず、飽きたらすぐに環境を変え、いつでもフレッシュな気持ちでいられるようにすぐに行動に移す。

所有物が少なくなったことで、執着することがなくなって、なんでもすぐに行動に移せる身軽さが手に入りました。

ミニマリストになったことで日本を飛び出し、今は海外で生活しています。

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