どうしても外せない用事があり、他に預けられる人がいないからと、シングルマザーの友達に子守を頼まれました。
友人の子供とは、以前にも何回か遊んだことがあり、私に懐いてくれており、また、小学一年生だったことから、ある程度話の通じる女の子だったため、預かってもいいよと、今思えば安請け合いをしてしまいました。
友人は子供を連れてきて、すぐにどこかへ出かけてしまいました。ハッキリとは言いませんでしたが、おそらくデートだったのだと思います。
友人の子供A子ちゃんは私と2人になった途端、なぜかテンションマックス！動物園に連れて行く予定だったのですが、それまで、全く知識のないプリキュアの話を延々と聞かされました。
話を聞かされるだけならまだしも、どのプリキュアが好きかなど、色々と質問責めにあい、プリキュア観たことないんだ〜と曖昧に誤魔化そうとしても、今度は、またプリキュアのキャラクターひとりひとりの説明が始まり、覚えるのに苦労しました。
いざ、動物園に着き、ようやくプリキュア地獄からは解放されるかと思いきや、今度は園内を走り回り出すA子ちゃん。
他人の子供なので厳しくは注意できませんでしたが、人とぶつかると危ないよと、やんわりたしなめながら、動物園をまわりました。
しかし、少しまわったところで、疲れた、つまらないと駄々をこねだすA子ちゃん……。仕方がないので、お昼ごはん前でしたが、A子ちゃんをベンチに座らせ、アイスクリームを買ってあげました。
それでもまだ、しんどそうだったので、A子ちゃんの持っていたカバンを代わりに持ってあげたのですが、何が入っているのというくらい、ずっしり重たくて驚きました。
また、一度アイスを買い与えたのが良くなかったのか、今度は目につくもの全て、欲しい！と駄々をこねだしました。
友人からはいくらかお金を頂いていたのですが、あまり買い与えても教育に良くないだろうし、かといって、買わないのもかわいそう……と葛藤しながら、2、3個好きなものを選ばせ、買い与えました。
帰り酷くA子ちゃんは疲れていたため、おんぶをして、電車に乗りました。私のほうも疲労困憊でしたが、もう少しで子守が終わると思うと、最後の力が湧きました。
友達には感謝され、私も全く楽しくなかったことはないのですが、もうしばらくは預かりたくないなと思いました。
その翌日はストレスからか、頭痛と胃腸炎に悩まされて、一日中ぐったりしていました……世の中のお母さんたちを尊敬します。
