大人世代になってからは、買い物や取引をするときにはとても慎重に対応するようになりました。
おかげで怪しい商法に引っかからずに済んでいます。
というのも、身の回りにはしれっと涼しい顔で人を騙す者がいることを、身を持って学んだからです。
もっとも腹が立ったのは、県外の大学へ進学するので入学説明会に行ったときに遭った詐欺です。
キャンパスの校門に入ろうとすると、校門の前に何かのスタッフみたいな若い男性が2~3人いました。
そして「入学おめでとうございます!電報を送るサービスをしております!」と声をかけられ、よくわからず入学の通知を電報で送るサービスに申し込みをしました。
その場で払ったお金は2千円です。
結局、電報は来ず、さらにキャンパスライフが始まるとすぐさま、申込用紙に書いてしまった下宿先にセールス(英会話スクール)の電話が頻繁にかかってくるようになりました。
そこであの時の男性はセールス目的の詐欺をしていたのだとわかりました。
実は、合格発表を見にキャンパスに入った後「校外で声をかけてくる業者は本校とは関係がないので自己責任でお願いします」という注意書きを目にして、その時点で「しまった!変な人にお金払っちゃったかも」と後悔していました。
声をかけてきた男性は校門の前にいたので、てっきり学校関係のスタッフだと思っていました。
しかも明るくさわやかでやさしそうで、「地元どこ?」と聞かれたときに「○○県です。」と答えると「えっ同じだ、何町?」と聞かれ「〇町です。」と答えると「隣だ、奇遇だね!」と喜んでくれたので、そのときはすっかり信じ込んで気を許してしまったのです。
地方から一人で来て不安だったので、そのときは余計気持ちが高揚して、必要ない電報を送りたい気持ちになってしまったのです。
もちろん地元が同じというのも嘘ですね。
地方から来た、すれていない学生を狙って騙そうとする卑怯な手口だと思いました。
腹が立ったのは業者にまんまと騙された自分に、です。
セールスの電話は若い男性からでした。
最初は友達風のため口でフレンドリーに「喫茶店で話をしようよ」と勧誘されていましたが、出るたびにしぶっていると、ある日急にキレて、別人のようなふてくれさた口調で「はいはい!わかりました!」と言って電話を切られました。
たった2千円の損害ですが、この体験でずいぶん警戒心が高まりました。
勉強代としては安かったのかもしれません。
大人になってからは、新築の分譲マンションを購入した直後、作業服を着た業者風の男性に給湯器のセールスをされかけました。
そのときもデベロッパの名称「Aコーポレーション」と少し違う「Aコー○○」とまぎらわしい用語を口ごもっていたので、私が勘違いしてマンションに入れてしまったのです。
金髪で怪しいと思っていましたが、住民が通るとこそこそと逃げて行ったのでニセモノだと気づきました。
大きな被害に遭うことはめったにないのでしょうが、ヒヤッとすることは多いと思います。
ぜひ気をつけていただきたいです。
進学時、詐欺に騙されたことは良い教訓になりました