私の家では、食事に関してそんなに関心がありませんでした。
私が小さい時から、美味しいものを食べたと言う印象がないのです。
その時は、これが普通なのかと思ったりしていました。
ところが、やっぱりおかしいと思うようになったのです。
ここでは、私が小さい時の食事での貧乏生活についてお話します。
・朝食はバナナだった
両親が共働きであったので、朝食としてしっかり食べたと言う記憶がありません。
今では、大変なことと思うかもしれませんがその当時はそんなに不思議に感じることがありませんでした。
3人兄弟で、朝ごはんとしてはご飯ではなくバナナです。
バナナを一本食べることが食事だったのです。
小学高学年になると、お腹が好きすぎてしまい昼食が待ち遠しかったです。
・給食の時間が幸せ
朝ごはんをしっかり食べていなかったので、私が幸せを感じるのは給食の時間でした。
その時間にしっかりちゃんとした食事を食べることが出来るからです。
給食を嫌と言う人もいるのですが、その人たちの気持ちがわかりませんでした。
その人たちは、多分家での食事が一番だったのですね。
私の場合は、違っていたのです。
給食で肉が食べられる、残ったらそれももらえるなんていうのは最高の時間だったと思っています。
・夕食はふりかけ
夕食の時間になっても、両親が帰ってくることがありませんでした。
母親が帰ってくるのはだいたい22時頃です。
父親は、出張などもあり帰ってこないこともあったのです。
祖母が生きている時は、祖母が夕食を作ってくれていたのですがその後は全く食べれなかったのです。
そこでお米を炊いて、ふりかけで食べることが多かったです。
特に好きなのは、牛肉の小さいかけらが入ったふりかけです。
それがあると、本当に贅沢と思っていたのです。
3人の子供は、そのふりかけを取り合いながら食べていたのです。
・母親の料理の記憶がない
母親は、あまり料理が得意ではありませんでした。
そのことから、母親の味というものがありません。
そのことはとても寂しいと思う気持ちがあります。
・貧乏生活で得たこと
貧乏であると、そのことを悲しいと思うこともありましたがその反対もあります。
それは、食事に関して好き嫌いがないことです。
いつもお腹がすいていたので、なんでも食べることができます。
貧乏をそんなふうに捉えると、いいのかもしれませんね。
いかがでしたか?今では考えられない食生活をしていたと、振り返りしみじみと感じています。