転職活動をして就職した会社では、比較的年齢が若かったことから、同僚はみんなちやほやしてくれました。
仕事も丁寧に教えてもらうことができて居心地が良いと感じましたし、直属の上司となった男性が5歳ほど年上でとても頼りになる人でした。
仕事を教えてもらった後に、一緒にご飯を食べに行くようになると、自然な流れで付き合うようになりました。
恋人になってからは、毎日会社に行くのが楽しくて、休みの日にもそれぞれの家を行き来するようになったので充実をしていました。
このまま結婚できればいいと感じていましたし、恋人からも結婚後の生活について話を切り出されることも多かったので幸せな日々が続いていました。
恋人の実家にも挨拶に行き、具体的な結婚の話についても出るようになった矢先に、中途採用で若い女性が入ってきました。
自分よりも若いだけでなく、見た目も可愛くて仕事にも熱心です。
同じ女性として仕事を教えることも多く、昼食も一緒に食べるようになったので仲良くなりました。
本当に性格がイイ子で、年下だということも感じることなく、友達になることができました。
大人になってから同性の友達を作ることは難しいと感じていたので、こんなに簡単に友達ができたことに嬉しさを感じました。
ただその後、その友人に実は社内で付き合っている人がいて結婚を考えているとこっそり打ち明けると、何だか反応がいつもと違ったように感じました。
違和感を感じましたが、その後は普段通りだったので特に気にすることはありませんでした。
しかし同じ時期から、恋人からの連絡が今までよりも少なくなったり、結婚についての話題を出すと避けられているような感じがします。
何かおかしいと感じるようになっていた時、その年下の同僚女性に相談をしようと決めました。
そこで週末に一緒に出掛けたことがあるカフェで待ち合わせをしたところ、なぜか恋人まで顔を出したので不思議に感じました。
しかも席に座ると二人共神妙な顔をしていて、その時にもしやと嫌な感じがしました。
嫌な想像どおりに、実は少し前から付き合うようになったので別れて欲しいと恋人から頭を下げられました。
いわゆる二股をかけられていたのに全く気付かず、その同僚女性を友人だと思って恋人に関してのんきに相談までしていました。
裏切られたことよりも、自分が道化師だったことに衝撃と恥ずかしさを感じて、その日は家に逃げ帰りました。
その後、恋人だけでなく同僚女性からも謝罪の連絡が何度もあり、それがすごい真摯な文面だったので自分は人間としても完全に負けてしまったと怒りよりも落ち込みがひどかったです。
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