ミニマリスト

新しい家は、上京したての学生か、というくらいの荷物で始めました。

近年、ミニマリストと言う言葉が、雑誌やメディアに取り上げられるようになってから、周りの友達や知人から、「あなたはミニマリスト」と言われる事が増えてきました。

そのミニマリストという言葉が載っている雑誌に載っているミニマリストさん達の涙ぐましい努力(に、私には見える)に感服しました。

私の生活はもちろん初めは努力もありましたが、今では特に気を使うことなく生活に溶け込んでいます。

無駄な事、昔は本当に大好きでした。かわいいチープな雑貨を集める事や、洋服も流行に敏感で、かわいい服があると思わず買ってしまうし、なにより消費が美徳とされていた時代の両親に育てられていた人間だったので物がある事が豊かであると叩き込まれていたように思います。

ある時、家で仕事をしていた時、失くし物をして自分の部屋の物の多さに愕然としてこれではいけないという事から断捨離をはじめたら、気持ちがすっきりしました。

こんなにいらない物だらけの中で生活していたという事実が、一番大きかったです。

「もったいない」という気持ちを捨てる所から始める事がスタートラインだと思います。

始めは、新しい家に引っ越して、今までの荷物をほぼ捨てました。

トラック何台分あったのかというくらい要らない物であふれていました。

やはり、「もったいない」「いつか使えるかも」という気持ちが物を増やしていたのですね。

新しい家には、布団一式、洋服数着、食器数枚など、上京したての学生か、というくらいの荷物で始めました。

テレビもリサイクルショップに持って行きました。

でも、これで生活するぞと決めてから、困ったなという事がほとんどなくなったのには驚きました。

無いなら無いなりに生活ができるし、自分で工夫したり考えたりすることが増えなんだか生活に色を取り戻した感覚があって楽しくなってきました。

友達を家に招待するようになって、人が集まるようになりましたが、みなさん、食器やそのほかの物は持参してくれるようになりましたし、逆に気を遣わなくていいという事で、前より家に遊びにきてくれる回数が増えたりして、物は増えないけれど、人間関係が増えたような気がします。

自分にとって無駄な物を排除するという気持ちがあれば、心に余裕が産まれて人にやさしく出来るようになり、自分にも優しくなれるようになるのでミニマリストとしてこれからも励んでいきたいなと思います。

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