私の20代前半は仕事も恋愛もぜんぜん上手く行かずに辛い事ばかりでしたし、あまりにも酷い状態だったので、そのまま辛い人生を歩んでいくのかもしれないと思うとゾッとしていました。
そんなダメダメの人生から抜け出して、何か自分の未来を変えることをしたいと思って、私は一生懸命に働いて自分の貯金でアメリカへ留学することを決意しました。
そしてアメリカでの留学生活が始まったばかりの頃は希望に満ち溢れてワクワクしていました。
ですが私の英語力はぜんぜん無くて、息詰まる事ばかりで悩みました。
そんな時に助けになってくれたのは日本人の留学生仲間たちでした。
英語での会話が難しかった私でしたので、日本語で会話をすることが出来ることにホッとする気持ちでした。
そして定期的にみんなで集まって、一緒に日本食を料理して食べながら、色んな話で盛り上がって楽しい時間を過ごすこともありました。
そんなホッとできる時間をシェアしてくれたり、色んな相談に乗ってくれる日本人の仲間が居ることに感謝していました。
そしてそんな留学仲間たちの中の数名と一緒に私たちが通っていた大学から数時間、離れた大きな都市に遊びに行くことになりました。
私はアメリカで車は持っていませんでしたし、その都市には以前から行ってみたかったので、とても楽しみにしていました。
ですがその小旅行の最中にはいろんなトラブルが発生してしまいました。
まずは都市の真ん中に位置していたホテルには駐車場が無かったので、ホテルの近くの道路わきに路駐をして滞在していたら、朝に駐車禁止のチケットが貼られていて罰金を支払わなくなってしまいました。
それを知った私たちのテンションは下がってしまいました。
そしてなぜか、みんなが私へ辛い態度を取るようになりました。
私が路駐をすることを決めた訳でもありませんでしたので、なぜ、みんなが私に辛く当たるようになったのか分からなくて悲しくなりました。
そしてその後はみんなと一緒に過ごすのがとても苦痛でした。
そして自分たちが住んでいる地域に戻るために高速道路をドライブしていた時、トラックに衝突してしまいました。
幸い、けが人は居なかったですし、車もなんとか運転して戻ることは出来たのですが、その車は修理が必要な状態でした。
ですからみんなでその修理代を割り勘して出す必要がありました。
貧乏留学生だった私にとってはその修理費を支払うのは大変な事でした。
またその後、その留学仲間の一人に相談があるから家に来て欲しいと言われたので、彼のアパートに行って話をして、帰ろうとした時に無理やり襲われそうになりました。
力づくでベッドに押し倒されて本当に恐ろしかったです。
幸い、大きな声で叫んだので、彼が怖気づいて何もされずに済んで良かったのですが、あの体験は本当に怖くて、しばらく、男性恐怖症になってしまいました。
せっかく自分の人生を変えたくて、意を決してアメリカに留学したのに、その留学先で同じ日本人たちから辛い思いをさせられて、本当に悲しかったです。
でも自分の人生を変えるために行ったアメリカで辛い思いだけをして日本に帰国するのは悔しかったので、私は気持ちを切り替えて、日本人留学生たちとは距離を置いて勉強に励み続けました。
留学先での辛い経験