失恋

どけちな元カレとの辛い思い出

私が以前、お付き合いしていた男性はとてもどけちな人でした。

彼と食事に行くときにはいつもクーポンが使えて割引料金で食べることが出来る場所ばかりでした。

ですから彼はいつもクーポンをチェックしていました。

またキャンペーンなどで一時的に安く料理やデザートを食べることが出来るレストランやファーストフード店があると、そこに行って、そのキャンペーン価格で食べることが出来る料理やデザートだけをオーダーして食べました。

私がどんな料理を食べたいかを気にしてくれる様子はなく、お得な金額で食べることが出来るお店や料理ばかりを気にして外食するのはとても嫌で、彼は私のことよりもお金のことばかり気にしているのが分かって寂しい思いをしていました。

また海外へ一緒に旅行に行ったこともあるのですが、その国ではホテルやレストランでチップを払うのが当たり前の習慣でした。

でもどけちな彼はお金を節約するために、そのチップをぜんぜん払わないか、ものすごく安い金額のチップしか渡しませんでした。

そんな彼と一緒にいるのは、とても恥ずかしくて嫌な気分でしたし、チップを期待しているホテルの客室清掃員の方々や、レストランのウエイトレスさん達にすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

あまりにも申し訳なくて、一度、自分のお金でチップを払おうとすると、お金がもったいないから止めてくれと言われてしまって、本当に悲しくなりましたし、彼のことを軽蔑しました。

また他の場所に一緒に車でドライブしながら旅行をした時には、少しでも安くガソリンを給油するために、ガソリンタンクに入っているガソリンの量が少なくなって来ても、ひたすら安いガソリンスタンドを探し続けた結果、あやうく燃料切れになってしまう寸前までなったことがあります。

車の給油ランプが点滅してきて、もう車がガソリン切れで止まってしまうかもしれないという恐怖感があって、あの時は本当に怖かったですし、彼にもお願いだから多少高くても次のガソリンスタンドで給油をしてほしいと頼み続けました。

幸い、その時にはギリギリの状態でがガソリンを給油することが出来たのでホッとしたのですが、そんな恐怖感を持ってまで、ガソリン代を節約しようする彼のことが本当に嫌になりました。

また宿泊するホテルも、とにかく安いところを見つけるために車を走らせ続けた結果、夜遅い時間になってしまったこともあります。

その時は私は本当に疲れてましたし、眠りたくてぐったりしていたのに、それでも彼は安いホテルを探し続けました。

こんなどけちな彼と一緒にいると、ぜんぜん楽しむことが出来なくて、私たちは別れました。

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