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私が人生で1番苦労した経験は、言葉を発することが出来なくなったことです。
当時の私は、仕事に忙殺され、毎日終電か終電すら逃して帰宅するような日々を送っていました。
あまりにも忙し過ぎて、疲労感さえ感じることが出来ない状態で、完全に心身の感覚が麻痺していました。
そんななか、ある日突然、私は言葉を発することが出来なくなったのです。
病院で耳や喉などさまざまな場所を検査しましたが、特に異常はなく、心因性の解離性運動障害による「失声」であると診断されました。
そのため、私は仕事を休職し、療養生活を送ることになりました。
療養といっても、特効薬があるわけでもなく、とにかくゆっくりと心身を休めることしか出来ることがなく、当時の私は、不安と焦りで真っ暗闇にいるような感覚でした。
何より、自分の思いを言葉にして伝えることの出来ないもどかしさが辛かったです。
家族に思いを伝える時さえ、紙に書いて伝えなければならず、それすら面倒に感じて、伝えることを諦めることも多かったように思います。
それ故に、外出することも不安で戸惑いを感じ、自宅に引きこもりがちになっていました。
しばらくそんな生活を続けながら、少しづつ家族と一緒に外出することを始めてみましたが、緊張感が常にあり、帰宅後はクタクタになるような状態でした。
そんな状況のため、1人で出かけるなどと言うのは夢のまた夢と言った感じでした。
元来、1人で気ままに買い物などを楽しむのが大好きだったため、それが出来ないことが楽しみを一つ奪われたような気分でした。
また、言葉を発することが出来ないことで、気持ちも内に内に篭りがちになり、塞ぎ込んでしまいがちでした。
唯一の息抜きは、無心でDVDを見たり読書をしたりすることでした。
そのなかでも読書は、自分1人が辛いわけではないと言うことを教えてくれるツールでもありました。
世の中には、さまざまな辛さを抱えてる人がいて、私なんてまだ序の口だと知ることにより、幾分気持ちが楽になり、今自分ができることをやりながら日々を過ごしていこうと言う気持ちにさせてくれました。
辛い日々のなかにある小さな楽しみや喜びを紡ぎ合わせながら、心身の回復を待つようになってからは、少しではありますが、日々を快適に送れるようになりました。
また、この辛い日々だからこそ出来ることを見つけて、「苦労してよかった」と後々に思えるようにしようと言う気持ちも湧いてくるようにもなりました。
そのようにしながら、私は1年以上言葉の出ない日々を過ごしました。
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