失恋

すごく好きだったけど、すごく辛かった恋愛

私は若い時に短期間だけアルバイトするつもりで、当時住んでいた場所の近くにあったレストランで働き始めました。

でもそのレストランのオーナーと恋に落ちてお付き合いを始めました。そしてその人を支えたい、その人の役に立ちたいと強く思う恋愛になりました。

お付き合いを始めるまでは分からなかったのですが、そのレストランの経営はうまく行っていなくて、彼には相当の借金がありました。

私は彼のことがすごく好きだったので、何とか彼が経営しているレストランを成功させたいと思いました。

そのためにまず私は朝から晩まで、無休で働き続けました。私が働くことによって、人件費を浮かせることが出来るからです。

どんな仕事もやりました。朝の仕入れ作業、お店や厨房の清掃、ウエイトレス、調理の補助、皿洗い、伝票整理、帳簿の作成など、お店を経営するために必要なことは何でもやりました。

そして自分が小さい時から貯めてきたお金を下ろして、お店の支払いに充てました。そうでもしないと、お店の支払いが間に合わなかったからです。

彼はそんな一生懸命な私をすごく大切にしてくれましたし、彼を支えている喜びはいつも感じていましたし、彼と一日中一緒に働けることが嬉しかったです。

でもそんな日々が数年、続くと、私の体に異変が出てきました。手に力が入らないようになって、物を握ることが出来なくなってしまいました。

そんな状態では仕事にならなかったので、状態が酷い時にはやむなく仕事を休みました。

でもレストランのことが気になってしょうがなくて、家でゆっくりと休むことは出来ませんでしたので、とりあえずレストランには行って、ちょっとした補助的な作業をこなしていました。

でもめまいや耳鳴りまでするようになって、本当に辛かったです。

彼のことがすごく好きで、彼のためになることならなんでもやりたいと思って、毎日、休みなしに一日中、働き続けてきましたが、精神的な負担は大きかったですし、体もとても疲れてしまっていたようです。

そしてあまりにも体調が悪くなって、レストランにも行けなくなってしまうと、色々と落ち着いて考えるようになりました。

今まではとにかく彼の役に立ちたいという強い思いで、ずっと突っ走ってきましたが、体調がおかしくなってじっくり考えてみると、色々な思いが沸き上がってきました。

このままの状態を続けていると、私の心と体はもっとボロボロになっていくのが怖くなりましたし、この状態をずっと続けていくのは無理があると思うようになりました。

将来への不安も大きくなっていきました。そして私はその思いを彼に告げて、彼と別れてレストランも辞めました。

でもそれまでの数年間、給料は一切、もらっていませんでしたし、小さい時から貯めていたお金もお店のために使ってしまっていたので、その後の生活がとても大変でした。

なにもかも一からやり直さないといけなくて、本当に辛かったです。とても好きな人との恋愛でしたが、本当に辛い恋愛の体験となりました。

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