海外在住27歳主婦です。
以前の職場でわたしが被害を受けた詐欺についてお話しします。
わたしと主人は同じ職場で働いていたんですが、そこに新しい同僚として30代の男性が入ってきました。
わたしはマネージメントと人材採用の仕事もしていたので、彼の履歴書も採用以前に確認していました。
とても愛想がよく、過去の職歴も経験豊富でイメージ、初対面の感じもとても期待が持てる感触を得ました。
その後まもなく彼が働き始め、覚えは速くないものの他の同僚ともとても仲良くしていてコミュニケーションもよく取れるし、上司も採用してよかったねという話をしていました。
数ヶ月後、何気なく日常会話を彼としていたところ、彼が昔日本に住んでいた、元彼女が日本人でその父親がヤクザだった、元彼女が亡くなってとても悲しかったなど、少し疑問に思うようなことを話し始めました。
嘘か話をすごく盛っているんだろうな程度に最初は思っていましたが、他の同僚と話すと、彼はいつも自分はすごいというような話をしてくると言われました。
その話というのは、僕の両親はとてもお金持ちだ、他の街に何軒も土地とアパートを持っている、建築士の資格を持っているというようなものでした。
周りもさすがに少し疑問に思い始めていて、彼の乗っている車がとても古い汚い車だったこと、そんな職歴があるのになぜここで働いているのかと不思議に思っていました。
そんな時に私と主人が新婚旅行にハワイに行く予定をたてているとどこからか聞きつけた彼が話かけてきて、彼の友人が旅行ツアー会社を運営していて安いツアーを組めると言い始めました。
それもクレジットカードのポイントを使うからクレジットの詳細を教えてくれ、アメリカのビザを申請しないといけないからパスポート写真を送ってほしいと言ってきました。
私は必要ないと知っていたのですが、まさか彼が詐欺をしようと思ってもみず携帯で撮ったパスポートの写真を送りました。
結局私たちは自分たちでプランを組みハワイへ行ったのですが、何ヶ月後に彼が仕事を辞めたと聞きました。
その時までは何も思ってなかったのですが、ある日クレジットカード会社から主人に新しいカード発行のための本人確認の電話がかかってきました。
主人は覚えがなくすぐキャンセルしました。
怖くなった私は自分のクレジットカード会社にも連絡し、私名義でもクレジットカードが発行されているところでした。
登録した電話番号も住所も違い、どうやって作られたのか聞くとパスポートだと言われ、その時やっと彼にパスポート情報を取られて詐欺の被害にあったと認識しました。
まさかそんな身近な人から被害に遭うとは思ってなかったので、今でもこの内容を思い出し鳥肌がたつくらい怖い経験をしました。