アルバイトで働いていたスーパーは、残業代がつかなくて酷い会社でした。
仕事を始める前と終ったときにはタイムカードを押します。
仕事の始まりはシフトに組まれている時間の5分ほど前にタイムカードを押し、仕事が終わったときにはシフトで組まれている時間をほんの少し過ぎてから押すようにいわれていました。
たとえば午前9時から午後1時まで働く場合、仕事始めは午前8時55分から8時59分の間にカードを押し、仕事終わりは午後1時から午後1時5分の間にカードを押すのです。
仕事終わりにタイムカードを押す時間がシフトに組まれている時間よりも10分すぎてしまうと、残業手当を出さなければならないそうです。
そのため、タイムカードを押す時間には厳しいです。
私はスーパーのレジで仕事をしていました。
お昼時や夕飯時は混雑する時間帯で、レジに長蛇の列ができます。
小さなスーパーだったのでレジが3つしかなく、レジ係以外のスタッフがレジに入ってくれても列はなかなか短くなりませんでした。
忙しい時間帯にシフトでの仕事終わり時間になっても、アルバイトやパートの人を帰してくれません。
仕事が忙しいんだから手伝うのが当たり前だろという雰囲気です。
他に仕事をやる人がいないなら仕方がないですが、店長、副店長、野菜売り場のスタッフ、次の時間帯のアルバイトやパートスタッフがいてレジに入ることができます。
それなのに、シフト外のアルバイトやパートを働かせるのです。
そのため、帰宅が遅くなってしまうことがありました。
予定があるからその時間帯でシフトを入れてもらっているのに、帰宅が遅くなってしまっては予定に影響がでます。
これだけならまだ我慢できますが、残業代をつけさせないとは酷い会社です。
本来シフトに入る必要がない時間に働いているのに、その分の給料がもらえません。
タイムカードは本来のシフト時間で押すようにして、その後ただ働きさせられてしまうのです。
シフト外のアルバイトやパートがレジ打ちしていると「早くタイムカード押してきて」と上の人からいわれます。
忙しいので素早くタイムカードを押して、またレジ打ちに戻ります。
タイムカードはシフト通りの時間で押して、残業をなかったことにしてしまいます。
働いているのに残業分の給料をもらえず、仕事が認められていないような気持ちになります。
残業手当はなくただ働きさせられて、精神的にも肉体的にもくたくたになりました。
残業手当を出さない酷い会社