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「マスカレードホテル」は、まさにエンターティメントの決定版

この映画の原作は、300万部を越えるベストセラー小説で、東野圭吾作品の中でも屈指の人気を誇っています。

一流ホテル「コルテシア東京」で、ある日、総支配人から重大な発表がされる。

それは、警察の捜査に協力をするとの事でした。

実は、都内で連続殺人事件が発生し、警察は近々犯人が現れると判断。

そして、その舞台となるのが「コルテシア東京」だとなったのです。

「お客様がルール」がモットーの優秀なホテルマンである山岸尚美は、反発しますが、結局協力する事になりました。

5人が捜査員として潜入捜査をする事となり、フロントには新田浩介という刑事が配置されます。

山岸は、刑事である新田に臆する事なく、フロントとしての仕事を厳しく指導。

反発し合いながらも次第にお互いの良さに気がつく2人。

そして、「コルテシア東京」には、次々と怪しい客が現れるのでした。

この映画は、何といってもその豪華なキャストです。

警視庁捜査一課の刑事で、フロントに配属となる新田浩介を演じる木村拓哉さんを始め、一流ホテルマンである山岸尚美には、長澤まさみさん、更には松たか子さん、渡部篤郎さん、小日向文世さん、濱田岳さんと、知名度、実力、共にトップクラスの俳優陣で固めています。

そして、何といってもこの作品には、豪華なエキストラが出演しています。

木村拓哉さん、長澤まさみさん、両方と親交のある、明石家さんまさんがエキストラとして、ほんの数秒だけですが出演しています。

まさに、一瞬たりとも目を離す事が出来ない作品なのです。

そして、この映画の見所は、やはり新田と山岸の絶妙なやり取りです。

最初は、つい刑事としての立ち居振舞いをしてしまう新田に、山岸は厳しく指導をします。

山岸にとって、犯人を逮捕する事も大切ですが、まずはホテルのお客様が第一なのです。

ですが、新田にとってお客様は、まさに仮面をつけた容疑者達なのです。

そして、その個性豊かな容疑者達もこの作品の魅力です。

視覚障害と言いながらも、その行動には怪しさが見え隠れする女性客。

そして、名前住所もデタラメな女性客と男性客。

新田ばかりを指名しては嫌がらせのような事をする男性客など、誰も彼もが怪しく見えてくるのが、この映画最大の魅力です。

一体、誰が犯人なのか、観ながら一緒に推理しているような気持ちになります。

人は、常に仮面を被っているのかもしれないと考えさせられる映画でもありました。

そして、やはり見所は山岸の危機に駆けつける新田の姿です。

そのカッコ良さは、観た人だけが味わえる特権です。

そして、この作品は実は何度も映画化が持ち上がった作品です。

ですが、原作者である東野圭吾さんの承諾が得られず断念されました。

今回木村拓哉さん主演という事で実現したのです。

実は、東野圭吾さんは「マスカレードホテル」を刊行した2011年から、新田浩介のイメージは木村拓哉さんだったそうです。

素晴らしい原作と、素晴らしいスタッフとキャストによって作られたこの作品は、最高のエンターティメント映画として誕生しました。

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