女性の一人暮らしで、なお且つ非正規雇用の不安定な仕事に就いていると、どうしても貧乏な暮らしになりがちです。
以前の私もそのような生活をしていました。
お金が無くても無いなりに工夫をすれば何とか生活することができます。
しかし、それよりも大変だったのは借金の返済でした。
不安定な収入だと、さらに借金が増えてしまうこともあり、利息だけでもかなりの金額になってしまいます。
私の借金の原因は車の予想外の故障による修理代でした。
それが何度か重なってしまい、借金が増えていってしまいました。
借金を返済するために、より多くの収入を得なければと思い、仕事を探しても年齢が高くなってくると、良い仕事は見つかりません。
結局安い給料でしかも期間雇用の仕事しか見つからなかったので、副業もしなければなりませんでした。
節約に関しては水道光熱費や保険など、あらゆるものを見直し、できるだけ安く抑えるようにしました。
しかし、それ以上に仕事が不安定で収入も少なかった為、借金の返済でほとんどのお金が消えて行きました。
食費も削らなければいけないようになり、少ない食費で工夫をしながら食事を行うようにしました。
一人暮らしの場合だと扶養控除などがないので、税金が高くなってしまいます。
収入が少ない上に家賃や借金、また車の維持費などがかさみ、貧乏暮らしが日常化していきました。
このままではいけないと思い、転職活動に全精力を注いでいたら、食事が疎かになってしまいました。
そして、ある時今晩食べるものがないことに気が付きました。
薄給が入ってくるのも少し先のことで、手元に全く現金がありませんでした。
そこで、何とか食料を手に入れたいと思い、身の回りの売れそうな物をかき集めて、夜に自転車でリサイクルショップに持って行きました。
24時間営業のリサイクルショップがあったので、そこへ不要品を持ち込み、わずかな現金を手に入れることができました。
そのお金で帰りにスーパーで値引き品のおからを買い、それで数日間をしのぐことができました。
今、振り返ってみてもこの時が一番貧乏だったような気がします。
食べるものが底を付き、それを買うお金がない状態はやはり一番辛いと思いました。
それからはそのような状態にならないためにも、どんな時でも必ず食料品だけは確保しておくようになりました。
お金に対する意識改革をすることで、貧乏が当たり前の状態にならないように気を付けて行きました。
そのおかげで何とか今では食べるものがなくて困るような事態を避けることができるようになりました。
今でもこの時のことを思い出すと辛くなりますが、良い教訓だと思い、質素倹約を心がけています。