映画おすすめ

家族の絆に感動した「海街diary」

国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、吉田秋生の人気コミックである「海街diary」を実写映画化した2015年公開の作品です。

キャッチフレーズが「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。」であり、家族の絆を描く物語です。

第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたほか、第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝きました。

主人公の姉妹を、長女・幸を綾瀬はるか、次女・佳乃を長澤まさみ、三女・千佳を夏帆、そして異母妹となる14歳の少女すずを広瀬すずが演じています。

鎌倉に暮らす香田家3姉妹のもとに、家出した父の死をきっかけに異母妹である14歳の少女が迎え入れられます。4人となった姉妹の共同生活やそれぞれの人の心情が丁寧に描かれている名作です。

この映画の見どころは、やはり4姉妹を演じる女優さんたちの魅力あふれる演技だと私は思います。この4人がそろって映っているだけでも華がありました。

長女・幸を演じる綾瀬はるかさんは、さすがとしか言いようがありませんでした。生真面目でしっかりとした性格が、立っている姿だけでもわかるくらいです。また、その長女らしい固い雰囲気の中にも、異母妹であるすずに温かみのある表情を見せるのでジーンとします。

次女の佳乃は開けっ広げな性格なのですが、長澤まさみさんが品を失わない程度に奔放な感じをよく表現しているので感心してしまいました。

この映画の見どころの二つ目は、映像の美しさやすがすがしい雰囲気にあると思います。

私はこの映画を見て鎌倉の風景の美しさに目を奪われました。特に四女のすずが、桜並木が続く坂道を、同級生の自転車に二人乗りで下っていくシーンが印象に残っています。

満開の桜の中で、若々しい輝きを放った広瀬すずさんの表情が映し出されると、映像の美しさや、苦労してきたすずが楽し気にしていることに感動してしまう名シーンだと思います。

また、砂浜を4人が歩くシーンもとても美しいです。

この映画を見て感動したことは、家族というのは大人になってからでも新しくきずなを作っていくことができるのだ、ということです。

まず、山形でのお葬式のときに初めて会った四女のすずに、“一緒に暮らそう、家族になろう”と申し出た長女の潔さに感動しました。

そして、実際に日常生活を通して徐々に本当の家族になっていく過程に心を打たれました。一緒に梅酒を作ったり、お料理をしたりと本当に何気ない日常の中に、家族の愛情があふれ出ていました。

家族の絆っていいな、と素直に思える私のお気に入りの映画。おすすめします。

スポンサーリンク

-映画おすすめ
-,

Copyright© ハッピーライフを目指して! , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.