1 映画紹介文
第二次世界大戦中のイタリアが舞台の作品です。この当時、ナチスドイツのヒットラーによる独裁政権下による、ユダヤ人絶滅が企図されます。
多くの罪のないユダヤ人がゲットー(アウシュビッツ強制収容所)に収監され、ガス室で虐殺されてしまします。作品は、ユダヤ人家族の愛と葛藤を描いた感動作です。
2 あらすじ・キャスト
ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は女性教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に一目ぼれします。当時ドーラはには、婚約者がいましたが、グイドのユーモア溢れる面白さに惹かれていきます。やがて二人は恋に落ち、息子・ジョズエ(ジョルジョ・カンタリーニ)にも恵まれます。
しかし、幸せから一転、ナチスによるユダヤ人の迫害が始まります。グイドとジョズエはユダヤ人の血が入っている理由からアウシュビッツ強制収容所に連行されてしまいます。ドーラは連れ去られた家族を求め、追いかけて収容所へ行きます。
グイドは、母と引き離され、現在の状況が分かっていない幼いジョズエを励ますため、過酷な収容所での生活を、持ち前のユーモアで楽しませていきます。残念ながらグイドは殺されてしまいますが、ジョズエとドーラは連合軍により救出され再会を果たします。
3 見どころ・面白かった点
収容されていた人が順番に殺されていく中、グイドは不安なジョズエを励ますため嘘とユーモアで何とか現在の状況を楽しませようとします。「これは、ゲームなんだ、泣いたり、寂しがったりすると減点されるんだよ。いい子にしていれば点数がもらえ1000ポイントで勝ちだ」「軍服を着た人に、見つからないよう、かくれんぼするんだ」「勝ったら戦車に乗って家に帰れるんだよ」というものです。
まだ、幼いジョズエは、次第に笑顔を取り戻し、本当に楽しみだします。最悪な状況に置かれても、何とか我が子を楽しませようとするグイドの家族愛が見どころです。
最後にグイドは、ガス室へ運ばれるため二人は離れ離れになります。別れ際でもグイドは希望を残してか笑顔を絶やしません。この場面は、言葉での表現を超えた最高に感動できる場面だと思います。また、グイドの願いが叶ってか、連合軍が勝利し、ジョズエの前に戦車が現れるのです。不安から希望に変わるこの場面は忘れることができません。
4 感想
私が、この作品を初めて見たのは、20年位前になると思いますが、素晴らしい作品でしたので、もう10回以上見返しています。家族愛と平和について改めて考えさせられ、何度見ても色あせることの無い名作です。
特に、グイドのジョズエに対する愛と、母との再会の場面は何度見ても感情移入し自然に涙が出てくる感動作です。
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