私が就職活動をしている時の話なのですが相当な就職難で世間では就職氷河期とも言われていました。
私ももれなく就職活動をしていたのですが周りの友人達も中々苦戦していました。
この時に、人生における驚きの体験談をしたのでその話をしますがそれまでも何かの力が働いていると思った事はありましたがこの時が自分の中では、人生で一番印象に残っています。
学生時代の私の性格は、かなりぼんやりしていて努力とか頑張ろうとか負けず嫌いとかそういう言葉とは真逆の人生を送っていました。
それでも流石に就職しないとと思っていて学生掲示板で良い会社の応募を見つけて受ける事にしました。
とはいえ、私はのんびりした性格で空前の就職難だというのに全く事前準備を考えていませんでした。
一応SPIテストの参考書を一通り解いただけで後はぶっつけ本番でもいいかな位に考えていました。
そして、その日の夜に明日も早いし早めに寝ようかなと思っていたら突然家の電話が鳴り響きました。
いつも、全く電話とかをしてこない祖母からの電話でした。
祖母によると急に孫である私の声を聞きたくなったと話していました。
珍しいなと思いながら何気ない世間話をしたりしていました。
何故か仕事の話になって祖母の話を聞いているうちに目が覚めてきてしまいました。
目が覚めたので明日の準備を再確認しようかなと思って念のためにストッキングの替えを入れておきました。
それで寝ようと思ったら今度は、単身赴任先の父からの電話の音で起こされました。
私の部屋は、家電の横の部屋で一番音が響くのでいつも私が電話に出る羽目になっていたのです。
またもや、目が覚めてタイミング悪いなと思っていました。
完全に頭が冴えてきたので明日受ける予定の会社の概要をもう一度確認する事にしてネットで色々検索していました。
念のために会社の概要を紙にまとめていたのですが、ここで自分の意志なのか今でも不明なのですが急に会社の事に絡めた文章をまとめようと思い立ったのです。
結構時間は、かかりましたが納得できるものが出来てやっと眠り翌朝の面接を受ける会社に向かいました。
まず、会社に着いた時点で太ももの後ろのストッキングが伝線してしまったのです。
昨晩、替えのストッキングを忍ばせておいたお陰で慌てずに履き替える事が出来ました。
替えのストッキングは、前日そのまま寝ていたら確実に持っていなかったので心臓がドキドキしました。
その後、実際の説明会が始まり、SPIテストが行われて解散かと思いきやその後に皆がざわめく事態が起こりました。
突然の作文用紙3枚ほどにあるテーマの事を時間内に書いて提出するという事を言われて知らない者同士なのに明らかに皆がざわざわしていました。
私自身は、全然違う事で心がざわざわしていました。
それは、昨晩私が何だか分からないうちに自宅でまとめた文章とテーマがまるで一致していたのです。
そのため、その文章を書くのは2回目となり文章をスラスラ時間内に書ききる事が出来たのです。
本当に驚きました。結果的にその後3次面接まで通り無事そこの会社に就職できました。
前日の夜の事は、今でも本当に印象に残っていて何かに導かれた感じがしています。
あの日の夜に、電話で起こされなかったら、あのまま寝ていたらと思うと絶対に受かることは無かったと思うので人生においてかなり印象に残る出来事でした。